2012年2月25日土曜日

(2月24日)広域行政調査特別委員会を傍聴して

県の意見はいかにもお役所的で、閉塞感に満ち満ちている現状を変えようという気はサラサラない。
関西広域連合のメリットを一切認めようとせず、国は信頼出来るが、関西広域連合は信頼出来ないとしている。
そもそも地方分権・地域主権を声高らかに叫びながらも、結局何も進められない国政に痺れを切らし、現状の法体制の中で、出来ることから始めようと立ち上がった関西広域連合にイチャモンばかりつけている奈良県。
既得権をなくしたくない中央集権・官僚支配政治を信頼してしまう奈良県。

知事は何の変革も必要と認めず、この国は陳情国家だからこそ、自分の人脈を活かして、誰にも負けない政治手腕を発揮できるとお考えか。
奈良だけのことを考えるより、近くの隣人を信じ、関西が一つとなって、それぞれの役割分担を担いながら力を合わせて元気な関西を目指すことの方が、奈良県のためになるのではないか。

確かに関西広域連合はまだまだ多くの問題点、様々な課題を抱えているのは事実である。
しかし、傍聴席からイチャモンをつけ続けるばかりで、それらを解決すれば参加しても良いと考えているのか、それとも最初から関西広域連合を全否定し、参加するつもりは、毛頭ないのか、一体どちらなんだろう。
知事は某H市長が嫌いだからというような単なる感情的な反対では無く、そもそも何が起ころうと関西広域連合に参加するつもりはないとのお考えなのかと、今更ながら思い始めている。

まだまだ県議会で議論することは勿論必要であるが、県民と議員、或いは県民同士の議論はもっと重要だと考える。
県行政と県議会と県民が、この重要課題をもっともっと議論する機会と場を作る必要があると思う。
しかし、いずれにしても奈良県の舵取りは県民に選ばれた知事の権能である。
そのことを奈良県民はしっかりと認識すべきである。