2008年6月6日金曜日

平成20年度奈良私立幼稚園PTA連合会総会

今日、なら100年会館で、奈私幼PTA連合会総会が開催され、この会の顧問をさせていただいてる私も来賓として招待いただき、ご挨拶をしてきました。概ね、次のようなことを、お話させていただきました。


昨今、モンスターペアレントなる言葉をよく耳にします。
皆さんは、ご存知でしょうか?もうすでに、ご存知かもしれませんけど、
私自身、正確にこの言葉の意味を知りたかったので、インターネットで検索してみました。
ウィキペディアでは、モンスターペアレントとは、学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返す保護者を意味する和製英語であると書かれていました。

事例も書かれていました。そのいくつかを紹介しますと
・「うちの娘は 箱入り娘 で育てたいから、誰ともケンカさせるな!」そういう念書を、「園長、お前が書いて、俺に出せ」。
・幼稚園にはいろんなオモチャとか遊具がありますが、当然、子どもですからそれを取りあってケンカになります。そうすると、「ケンカになるぐらいだったら、そんなオモチャを幼稚園に置くな!」
・ 私は、誰々さんのお母さんと仲が悪いから、うちの子同士は別のクラスにしてちょうだい」
他にもたくさんありましたけど、これくらいに、しておきます。
笑い話ですめばいいんですけど、実は、笑えない話ですね。で、他にも、あちこちらクリックしておりますと、たいへん興味深い人に行き当たりました。
                       
小野田正利(おのだ まさとし)研究者詳細 大阪大学大学院 の教授です。
人間科学研究科教授。教育学博士。という方です。
あとで聞いたんですけど、最近、よくテレビにも出て特集番組をくんだり、講演もよくされているそうです。
この方が、書かれた悲鳴をあげる学校という本がいまベストセラーだそうです。サブタイトルが、 親の"イチャモン"から"結びあい"へ となっています。
 どうも、この方、ずいぶんと、「親のイチャモン」の研究をしてこられたようです。
内容については、皆さんが本を買われて、自ら読んでもらった方がいいと思いますけれど、
少し私から内容についてお話させていただきますと、
・ 学校へのイチャモンはなぜふえるのか?
・ これは、社会全体に広がっている「言ったもん勝ち」の風潮があるからではないか。
・ 親の立場、教師の立場をお互い理解していない。立場と価値観のちがいがあるのでは? だから、親と教師が理解し合うことが大事だ
・ すべては子どものため、話し合うことが大切さなんだ。 と言うような内容だと私は理解しました。
で、他にもインターネットをあちこちクリックしていますと、別のサイトで
小野田正利さんは、モンスターペアレントントという用語は良くないと批判されていました。
なぜなら、「モンスターペアレント」という語の持つ印象が、保護者と学校の対立を煽る方向に働くのではないかというのです。
親は、やり場のない気持ちを役所や学校にぶつけてくる、そんな親の本音を読み取ることが大事! いちゃもんつけるには、何か問題がある!それをじっくり向き合って、話しあうことが大事だと言われています。

私、小野田正利さんに、大変感銘を受けました。こういうことは今、日本の国のあらゆる場面で起こっていることではないか?例えば、我々政治家と官{行政}と民、の関係も同じかなと思えるんです。医者と患者の関係とか。今、日本の国に何か足りないものがあるとするならそれは、お互いがお互いの立場を十分認め合い、話し合うことを、逃げたり、おろそかにしているからかもしれないと、考えさせられました。
保護者の皆さん、PTAの皆さん、どんどん学校に参加してください。そして、親も教師も行政も政治家も、もっともっと話し合い、一緒に学んでゆきましょう。

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