緊急財政、景気低迷、そして失業増。デモはもはやアテネの名物らしい。
ギリシャがこれからたどるのは明らかにいばらの道である。
税制改革法案に抗議、景気低迷と付加価値税が消費者をさらに圧迫する。
どうしてここまで財政赤字が膨れたのだろうか?
04年のアテネ五輪のせいだけではないらしい。
歳出の大半が巨額の公共投資に回った。
こうした投資は経済成長を促したけれど、必ずしも効率的ではなかった。
巨額の公共投資は、公的部門の肥大化につながり、就業者数の4分の1が公務員と言われるまでになった。しかも、公務員の給与水準は民間よりも高め。
ギリシャが債務危機を克服するには、着実に構造改革と緊縮策を進め、財政赤字削減するしか道はない。同国政府はすでに付加価値増税や公務員の給与カットに着手、年金制度も視野に入れる。
ようやく国民も、痛みを伴う改革に「それしか方法はない」「仕方がない」と意識を大きくシフトしてきたそうだ。
「改革を進める唯一の方法は、債務危機のようなショックだ。」とつぶやいた人がいる。
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